• Dufftown(3)

    Convalmore Distillery(29 Oct 2001)


    Dufftownの北側の町外れにあるConvalmore蒸留所は1894年のウィスキーブームの時に建てられた。この時期に建てられた蒸留所らしく、鉄道のすぐ横にある。しかしその後の不況、火事、新しい試みとして連続式蒸留器の導入などいろいろな出来事があり、最終的に1985年に閉鎖された。
    名前の由来となったConvalhillはDufftownの西側に広がる丘陵地で、Dufftownにある蒸留所の多くがそこの泉から水を引いている。しかしその名前のついた蒸留所が無残な姿を残しているのは何とも心が痛む。現在の所有は南に隣接するGlenfiddich、Balvenieを持つWilliam Grant & Son社。復活させてくれないかとかすかな期待をしている。

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  • Dufftown(2)

    Balvenie Distillery(29 Oct 2001)


    Balvenie蒸留所は1892年にGlenfiddich蒸留所の姉妹蒸留所として北側に造られた。材料をGlen Fiddichと同じにしながらその製法はフロアモルティングやピートを使用する伝統的な手法を守り、全くタイプの違うウィスキーを作り出す。
    Glenfiddichで成功を収めたGrant Familyが将来を見越して別タイプのシングルモルトを造ることを考えたのならば、先見の明があったと感心させられる。
    最近は一般にも公開され、ツアーにも参加できる。再度訪れたい蒸留所の一つだ。

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  • Craigellachie(1)

    Macallan Distillery(30 Oct 2001)



    Macallan蒸留所はCraigellachieの町から3km程なので当初の計画では歩いてでも行けるだろうと思っていた。結果的には車で連れて行ってもらったのだけど、もし歩いていたら大変だっただろうなと思える坂道だった。
    私にとってMacallanはScotch Single Maltにのめり込むきっかけを作った酒の一つで、初めて飲んだ時の驚きは今でも憶えている。色といい味といい今まで飲んだウィスキーと全然違う。それからしばらくはMacallanばかりを飲んでいた。
    昔ながらの製法を守っているのだろうなと思いきや、発酵槽はステンレスを使用するなど近代的な部分も見られた。
    天気が悪く、見学者も少なかったので特別にウェアハウスの中で1954年の樽の栓を開けてくれて香りだけ楽しませてもらった。
    “これっていやがらせやがな”
    などと思いながらも鼻を近づけると、香りだけで酔いそうな素晴らしいウィスキー。2人共樽の側からなかなか離れられなかった。もし誰も見ていなかったら2人は確実に窃盗犯になっていたと思う。

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  • Stirling(1)

    Tullibardine Distillery(21 September 2005)


    StirlingからA9道路をPerth方面へ行ったところにあるBlackfortは広大な敷地を占めるHighland Springの工場とTullibardine蒸留所に挟まれている小さな町。
    長い間、閉鎖されていたTullibardine蒸留所だが2003年に地元の投資家グループが今までのスコットランドでの蒸留所経営とは違ったビジネスモデルで再開させた。幹線道路に面しているという立地を生かし、広大な敷地の一部をスーパーマーケットチェーンに貸し出し、蒸留所ショップとカフェを併設して観光客の誘致を行った。
    見学ツアーも一般向けとウィスキーマニア向けの2種類用意されている。私はもちろん後者に参加。マンツーマンでガイドしてもらえる約2時間のコースで詳しく説明してもらえる上に製品4種類とニューポットの試飲に加えてウェアハウスで直接樽からの試飲ができるという素晴らしいコース。ウェアハウスで飲んだ1993バーボンカスクと1966シェリーカスクのモルトは究極の味わいだった。Tullibardineのファンが1人増えたことは間違いない。

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  • Ballindalloch(1)

    Glen Livet Distillery(30 Oct 2001)


    Speysideへ行くと決めた時、Dufftownと同じくどうしても行きたい場所だったのがGlenlivet蒸留所。私の最初に飲んだモルトウィスキーで、近代ウィスキー産業の幕を開けた蒸留所は是非ともこの目で見てみたい。でもそこまでの交通機関の情報がなく、現地で人に聞く程度の英語力もない。今回はRiver Spey上流の蒸留所は諦めようと予定にも入れていなかった。
    それがDufftownで東京のBarmanに出会い、車で次の目的地、Craigellachieまで送ってもらい、それからRiver Spey沿いにGlenlivetまで行くことになった。旅での出会いは非常に大切かつ楽しいものだ。
    あまり天気はよくなかったが、これこそがScottish Weather。そう思えば雨も気にならなくなる。
    こちらを不思議そうに見つめるBlack Face Sheep。
    “雨が降ってるのに酔狂なこっちゃ・・・”
    とでも言っているのだろうか。

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