Lagavulin(1)

Lagavulin Distillery(23 April 2004)



Lagavulinの蒸留所ツアーは午前と午後の1回ずつ。午前中にArdbegのツアーに参加した私は14:30のツアーに申し込んだ。Port Ellenへ向かう最終のバスは16:30なので十分間に合うだろう。前日にLaphroaigから約2kmを歩いて帰ったので今日はバスで帰りたい。
ところが予想以上に時間がかかり、試飲や買い物を終え、蒸留所を出たのが16:20。私は非常に迷っていた。このままバス停でバスを待つか、最終のバスをあきらめて写真を撮りに行くか。湾を挟んだ対岸に古城跡が見える。ここから蒸留所を撮れば絶対にいい写真が撮れる。でも今日はバスで帰りたい・・・
“いや、アマチュアとはいえ、私はカメラマン。シャッターチャンスは一生に一度。”
と自分に言い聞かせ、古城跡へと向かった私の横を反対方向に走り去るバス・・・

Lagavulin蒸留所のウィスキー

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Dunyvaig Castle(23 April 2004)



私が撮影場所に選んだDunyvaig Castleは13世紀から続く要塞で15世紀には当時の領主(Load of the Isle)、MacDonald一族が要塞と水軍の基地として使用していた。その後、所有権は王に没収されたが長年MacDonald一族が使用していた。17世紀にはMacDonald家とLoad of the Isle, Campbell家によって城を巡って争いが起こっている。その後、1677年までCampbell家によって使用されたがCampbell家がIslay Houseに引っ越した時に破壊された。
野原を横切り、古城跡にたどり着いた私はさっそく撮影を開始した。
“こわっ!”
確かに蒸留所の眺めは素晴らしい。でも反対側を見れば白波立つ荒れたIslayの海。加えて、滑りやすい足元、足を踏み外せば下の岩場まで真っ逆さま。私は高所恐怖症・・・
そこまで苦労して撮った写真は素晴らしかったが・・・Port Ellenまで約4kmを歩いて帰るという新たなる苦労が待っていた。

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